見せ掛けのPERに気をつけよう


四季報の見方・使い方・儲け方


ご存知のようにPERとは、株価収益率のことで、

  PER = 株価 / 1株益

で表される。
つまり、現在の株価が1株益の何倍にあたるかを表す指標である。

値が小さいほど割安とされる。

ただ、低ければ株が上がるかといえば、そんな単純なことではなく、
”割安感がある”
程度にとどめておく必要があるのだが。

で、このPER、実は見せかけ(見かけだおし)の場合がある。
1株益が異常に高くなる(PERが低くなる)ときがあるのだ。
どんな時かというと、

 ① 税金が一時的に免除されている時
 ② 一時的な利益や損失がある時

1株益というのは、純利益からはじき出される。

  1株益 = 純利益 / 発行済み株式数

本来、純利益というのは経常利益に対して40%の法人税を引いた額になるはずである。
ところが、過去に大きな損失を計上すると、それが税法上累積損失として繰り越され、
税金が免除されるケースがあるのだ。



以下、栗本鐵工所(5602)の業績予想だが、14年3月期の経常利益5000(百万)に対し、
純利益が4600(百万)なので、8%しか引かれてない。
過去に有価証券の損失があり、損失を繰り越しているのだ。


k5602.png



現在(’13/3/6)の株価が317円なので1株益34.8円をそのまま計算すると

  PER = 317 / 34.8 = 9.1倍 

と、なってしまう。

これを普通に法人税40%を引かれると計算すると、

  純利益 = 経常利益(5000) * .6 = 3000(百万)
  1株益 = 純利益 / 発行済み株式 = 3000(百万)/133,984(千) = 22.4
  実質PER = 317 / 22.4 = 14倍

と、なる。
これが上記に掲げた①(税金が一時的に免除(一部)される)のケースだ。


また、②のケース、
つまり、一時的に利益や損失が出るケースがある。

株や不動産を売却して多大な利益(特別利益)を出すと、
純利益が経常利益を上回る。

逆に一時的に大きな損失を計上すると、
純利益は本来の利益より大幅に小さなものになってしまう。


以上、1株益が本来の実力を表すものではないので、
必然的にPERも見せかけとなってしまう。
PERに注目して株を売買する人は、この点に気をつけよう。



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プロフィール

チャーリー

Author:チャーリー
本業はSEだが、仕事が無いので仕方なく専業になった。
当分は、株のスイングとFXを頑張る。

月平均300万を稼ぐ投資家になってみせる。
2016年3月3日、モニターの前に8時間座ることを日課と課し、新たな挑戦を始める。

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